みなさん、こんにちは!百太郎(ももたろう)です。
これまで個人的な自信の作り方や、対人関係における基礎基本をお伝えしてきました。
今日は、その基礎基本をベースにしながら、いかに組織を作り上げていくかということをお伝えさせていただきます!
もうすぐ新年度になりますよね。学校でも会社でも、一旦今までの組織が解体され、新しい組織が作られますよね。
そんな時に有効な方法ですので、学校の先生方や組織の長になる人には必ず読んでほしい記事です。
組織作りは何から始める?
さて、みなさんがリーダーになった時、組織作りは何から始めますか?
私は、まず組織の目的を明確にします。なんのために人が集まり行動していくのか。それを明確にするだけで今後の行動の指針がはっきりとします。
共有する
その後にすることは、現在の気持ちを共有する。
新しいことを始める、新しい組織を作り上げるワクワク感や、不安。必ずポオジティブな気持ち、ネガティブな気持ちを共有してもらいます。
ワクワクしているのが自分だけじゃない、不安なのも自分だけじゃないということがわかるだけで、一体感が生まれます。
違いを認める
そして、組織を強いものに成長させるためには、みんなが同じ考えではないことを認め合うことに時間を費やします。
これはいくら頭で理解しているつもりになっていても、心の中では多くの人は自分と同じ考えを持っているという風に思ってしまいがちなので、簡単なお絵描きによって体感してもらいます。
学級開きのネタにもなりますので、よかったらみなさんもやって見てください。
ブログを読んでくれている人も、頭の中で描いてくれてもいいですし、紙に書いてもらっても構いません。
①まず、白紙の紙を配ります。
②ペンを持ってください。
③一本の線を描いてください。
④その上に丸を三つ描いてみてください。
これだけです。
まだ描いていない人は下を見ないでください。
あなたの頭の中、もしくは紙の上にはどんな模様ができているでしょうか?
これで違いがわかるの?って思うかもしれませんが、実際には色々なパターンが出てきます。
例えば、こんなパターン。
下手くそな手書きですみません。
実際に、私がやった時に出てきた代表例です。あなたが描いたものはありましたか?
どれも指示からは外れていませんよね。
奇を衒って子は漢字で「千」「丸」とかって描いた子もいました。
やってみると結構盛り上がります。
もっと細かくいうと、紙を縦に使った子もいれば、横にした子も出てきます。
これをやると、本当にそれぞれが同じことを聞いても、違うイメージを持ち、違う答えを出すんだということを実感してくれます。
実はこのみんな違うということを理解することがとっても大事なんです。
そして、一言付け加えます。
「これだけ違いがあるからこそ、新しいものが創り出せるんだよ」って。
もう少し言うと、この瞬間に、
「違うのは当たり前でそれぞれの違いを生かすのか殺すのかは、その集団に所属する人次第だよ。」と話します。
子たちが相手の場合は、さらに「違いを否定するような発言は無くそう」とルールを作ります。
そして、違いがあるからこそ、集まる意味があり、一つの目的に向かうための色々な方法や道のりを見つけられるんだと言うことを念押ししておきます。
シナジーを発揮する
人が二人集まれば、そこには必ず違いが出てきます。この違いを掛け合わせ、新しい力を発揮しうることをシナジーと言います。
集団を組織へと成長させ、より大きな成果を得るためにはこのシナジーは不可欠です。
違いを理解し、シナジーを発揮させるところまで作り上げられれば、ほぼ組織作りは完了です。
シナジーを発揮するためには、「第三案を生み出す」トレーニングをします。
私はよくこんなことを子どもたにやってもらいました。
ふたり一組を作り、それぞれに質問します。
「今日の晩御飯は何を食べたい?その理由も考えて」
子どもたちはそれぞれに、
「今日は暑いから、ざるそばが食べたい」とか「お腹が空いているので、がっつりカツ丼が食べたい」とか答えを用意します。
そのそれぞれが用意した答えを組内で発表させます。
最後に私から、
「二人の希望を叶えられるように、新しい案を考えてみよう!」と促します。
この時のルールは、「どちらかの食べ物にならないこと」、「妥協した答えにならないこと」の二つです。
すると、二人の差がありすぎて答えが出なかったり、実在しないような料理を創作してきたりするグループも出てきます。
その中で、完璧に二人の希望を考慮した第三案を生み出してくる組が出てきます。
二人の希望を叶えられる答えを見つけることができた時の爽快感を味あわせることで、実際の場面でも、第三案を生み出すように努力してくれます。
ここまでくれば、その子たちがリーダーになりクラスという組織を引っ張ってくれるようになります。
行事のクラス出し物とかの決定はとってもスムーズに決まります。
大人を対象とする場合は、お題をもう少しレベルアップする必要があると思いますが、十分にトレーニングになると思います。
大切なこと
少し学校生活を意識したものになりましたが、もう一度大切なことをまとめておきます。
①組織全体の「理念」「目的」はリーダーが明確に伝える。
②「共有」を大切にする。
③「違い」を認めることからはじめる。
④「シナジー」を生み出す考えを醸成する。
これさえ押さえておけば、困難を前にしてもただの人の集まりでは無く、一つの目的に向かう組織へと成長させられると思います。
もし、こんな話が聞いてみたいというのがあれば、コメントください!
今までやってきたことが少しでも誰かの役に立てばと思います。