こんにちは、百太郎(ももたろう)です。
羽生結弦選手、宇野晶磨選手頑張りましたね!
テレビで応援しながら興奮してしまいました!
さて、今日はコミュニケーションの基本中の基本「傾聴」についてお伝えしたいと思います。
コミュニケーションとは意思を伝達することですが、実はコミュニケーションを確実に進歩させるために必要だったのは、「伝える」技術ではなく「聞く」技術だったんです。
あの子はどうしてわかってくれないの?
元教師の経験から、子どもとのコミュニケーションが難しいと相談を受けることがありました。
ゆっくり話して見たり、怒って見たり、機嫌をとるようにして見たり。いろんな手をつかいながらコミュニケーションを取ろうとして見るけど、なかなか伝わらないし、相手からの返答もままならい。本当に親の気持ちを子どもはわかってくれないし、子どもの気落ちがわかりません。
ほとんどはこんな感じです。
こんな相談をされた時に、「昔からそうでしたか?」と聞きかえします。するとほとんどが、「いえ、昔はなんでもよく話してくれたんです。反抗期だからですかね?」なっんて言葉が返ってきます。
確かに、反抗期のせいもあるかもしれませんが、多くの場合がそれまでのコミュニケーションの取り方が招いた結果です。
この状態に陥りがちなのは、「元気でよく喋るお母さん」が多かったです。
あなたの体験談を聞きたいわけじゃない。
親と子や上司と部下、教師と生徒のような関係性の時によく起こしがちなコミュニケーションの失敗例は、
「あーなるほど、◯◯ってことだね!?」
「私も昔、そういうことがあってさぁ、その時は◯◯したよ」
「そんな時は、◯◯しないと!君は間違ってたよ」
って話したい人が言いたいことをとっちゃったり、自分の体験談に話を変えちゃったり、勝手に評価をしてしまうパターンです。
特に経験豊富で、自分の話をしたがる傾向にある人はこんんあことよくやっちゃいます。相談を受けているはずが、知らず知らずに自分の過去の話を競い合う会になってしまっていたり。
こんなパターンでコミュニケーションをとっていると、いつのまにか相手は自分の話をしたくなくなっちゃいますよね。
これってしっかり話をしてコミュニケーションをとっているようですが、実は自分のパラダイムや過去の体験をその人の話に乗っけて伝えているだけで、互いに理解し合えた状態にはなっていないんです。
4つのレベルの「聞く」
コミュニケーションをとる基本は話を「聞く」と言うことで。
めっちゃ簡単なことですよね。日常生活の中で誰でもやっていることであり、そんなことはみんな知っていると思うでしょ?
でも、聞くと言う単純なことでも、厳密に分けると「聞く」にも4つのレベルがあります。
あなたの「聞く」レベルは幾つでしょう?
レベル1 無視する
まったっく聞かない。まぁこれが最低なのは当然ですよね。
レベル2 聞くふりをする
相槌は打つけど、ほぼ内容は聞いていない。
テレビ見ながら、スマホを触りながらとか、最近この聞き方になる人が増えています。
「聞いてる?」って相手から問われるときってほとんど聞けてないですよね。
レベル3 選択的に聞く
部分的に自分が重要だと思うところだけ集中して聞く。
返答に困らなくていいように、必要なところだけ聞きながら、自分の返事を考えながらきくのがこのレベルです。
また、自分の都合の悪いことは聞かないふりをするのもこのレベルですね。
レベル4 注意して聞く
相手が何を言おうとしているのか、注意深く聞こうとしているのがこのレベルです。真剣なモードになるとみんなここまではやってると思います。
さらに上級レベル
4つのレベルを紹介しましたが、実は本当にコミュニケーションを成立させ、相手にも自分のことをわかってもらうためには、もう一つ上のレベルが必要だったんです。
それは「共感による傾聴」です。
「聞く」と「聴く」の違いは漢字の違いにもあるように、「聴く」は耳で聞きますが、「聴く」は耳も心も使って相手を理解します。
ここで言う「共感による傾聴」は、最近はやりの相手の仕草を真似たり、オウム返しの返事をしたりするものではありません。確かに、短期的に話をしやすい状況を作るためにはそのようなスキルも必要ですが、長期的にしっかりとした信頼関係を結ぶことにはいたりません。
相手の立場に立ち、相手を理解する気持ちを作ってから聴くと言うことができなければ、「傾聴」レベルには達することができないんです。
自分が話し出したいのをグッと我慢して、最後まで聞いてみる。これがなかなか難しいんですよね。
特にカウンセラーや教師などはこのスキルは絶対に必要とされています。
お医者さんに行って、座っただけで何も聞かずに病名を診断されたり、症状を話している途中で薬の話をされたら、次にもう一度そのお医者さんに診てもらおうとは思わないですよね。
それは、日常のコミュニケーションも同じです。
自分のことを理解して欲しければ、まず、相手のことを理解することに専念してみてください。その積み重ねが、あなたとその人の信頼貯金の残高を高め、本当に重要なコミュニケーションを図ることができるはずです。
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