みなさん、こんにちは!百太郎(ももたろう)です。
さて、前回は「セルフ・マネージメント」について書きました。
みなさん、計画をつくってみましたか?
計画を立てていくと、本当に自分がやらなければならないことに手が回らないなんてことがおこってくると思います。
そこで、今回は自分の時間を生み出す方法をお伝えします。
時間を生み出す「デリゲーション」
今回キーワードとなるのは「デリゲーション」です。
「デリゲーション」ってあんまり聞きなれない言葉ですが、そもそも英語でdelegate(委任する、任せる)というものから来ています。
会社での仕事も家での役割も全部自分で背負いこみ、その上さらに自分磨きをしようと思うとやっぱり無理があります。
じゃあ、どうするか。方法は一つです。
自分以外でもできることは他人に任せる
7つの習慣の中では「使い走りのデリゲーション」と「完全なデリゲーション」といった2つのデリゲーションが紹介されています。さらに日本でよくあるのは、「丸投げのデリゲーション」です。
「使い走りのデリゲーション」
手段を指示し、あれこれ途中でも口をはさみ、任せたといいながらほとんどがなんの権限も委譲されていない状態。
「完全なデリゲーション」
望む結果を共有できるまで話しあい、手段や過程には口をださない。相談や手伝いを求められると応えるが、仕事だけでなく、結果を出すまでの権限も委譲する。
「丸投げのデリゲーション」
手段や過程に口を出さない代わりに、理想的な結果も共有しない。結果が出てから評価の基準を決めたり、成果だけを自分のものにする。やっちゃだめだけど、勘違いした管理者は自覚なくやってしまっています。
当然、「完全なデリゲーション」が適していることは一目瞭然ですよね。
「完全なデリゲーション」に必要なこと
・最終イメージ(結果)の具体化と共有
・やり方(手段、過程)は任せる、やらないで欲しいことは伝える。
・使える資源(人的、金銭的、技術的、組織的)を明確にする。
・結果を評価するための基準つくりと共有
簡単に家を建てることで例えてみましょう。
具体的な部屋の数、サイズ、デザイン、部屋の並びなどの具体的なイメージを建築家に伝えますよね。当然、予算、完成期日など条件面も伝えますよね。そして、ご近所さんには迷惑が掛からないように、騒音はできるだけ出さないでくださいといったやらないことを伝えます。
こうやって、作り出す前に時間をかけ、仕事を任せられ状態を作ってから委任する。これが、「完全なデレゲーション」に必要なことです。
デリゲーションを妨げる思考
1、自分でその仕事/役割をやりたい。
2、自分がやった方が、早くうまくできる。
3、細かい部分まで、自分のやりかたでやりたい。
4、自分しかできる人間はいない。
私の体験
私自身、マネージメントをする役職についた一年目は1~4の全ての考えに飲み込まれていて、深夜までかかっても一人でやりこなすことに意義があると感じていました。忙しく業務をこなしている私を横目にさっさと帰る若手をみて、「なんでだー!」って怒りすら覚えていました。でも、当然ですよね。私が仕事を振ってないから、できる力はあっても仕事がないんですから、早く帰りますよね。二年目にようやく、まったく組織力を発揮できていないことに気が付き、デリゲーションを学びました。
誰かに仕事を任せはじめた最初のころは、本当に期待通りの結果が得られるのか、期日に間に合うのか不安でいっぱいでした。
ですが、事前の打合せをしっかりと行うことで、望む結果が得られることがわかってからは、意識的にデリゲーションするようになりました。このサイクルがうまく回りだすと、本当に楽になります。そして、何より、本当に自分にしかできない仕事に向き合える時間が確保できます。
会社でも、家庭でも自分が持つ役割の中で、自分しかできない仕事と信頼できる人に任せられる仕事を区別することで、新しい時間を生み出してみてください。
私は、そもそも一人だよっていう人は、アウトソーシングを考えてみてはいかがでしょうか。たとえば家事をしてくれる業者に頼んでみたり。当然お金はかかりますが、そこから生まれた時間をその金額より有効に使えるならば価値はあると思います。
パラダイムを変えて、新しい時間を創りだしてみましょう!